世の中にいい冗談と悪い冗談があるなら

100パーセント悪い冗談だと思う。


転校先の学院。

隣のクラスに吸血鬼がいた。


だいたいね、人の首から血を吸うなんて今時エレガントじゃないの──

常識でしょ? みたいな表情で、今日も彼女は言うだろう。

知り合ってからというもの、すべてが彼女のペース。

俺が求めていた生活は、もっとこう……

なんてぼやいてみても後の祭り。

平穏無事な学院生活は、すでに消えてしまった。


それでも、なぜか胸が高鳴ってしまうのは。

こんな毎日は、修智館学院以外のどこにもないと

心のどこかで確信できているからかもしれない。










ミーン、ミーン、ミーン・・・・・

校舎の廊下を歩いていると、セミの鳴き声が聞こえてきた。

9月になったというのに、まだまだ残暑は厳しくガラスを通して暑さが頬に伝わってくる。

暑さを避けるように、自然と影のある方向へ体が反応してしまう。

今日も生徒会の仕事があるので、足早に監督生棟へと向かう。

秋になると行事が立て続けにやって来るので生徒会も修羅場と化す。

と、外の景色にある集団の姿が目に入った。

あの制服、間違いなく美化委員会の制服だ。

時計に目をやると、集合時間までにはまだちょっと時間はありそうだ。

階段を降りると、足をそちらへと向けた。

その場に着く頃にはもう活動が終わったのか、みんな散らばって歩き出していた。

美化委員会の制服としてすっかり定着した感のあるメイド服が、とてもインパクトがある。

まだまだ入部希望者も絶えないとか言ってたっけ。

辺りを見回すとその真ん中に、彼女はいた。

「陽菜、今日も委員会か?」

「あ、孝平くんっ」

ホウキを持ったまま、こちらへ駆け寄ってきた。

「毎日ご苦労様」

「ううん、これは委員会の活動だし、いやでやってるわけじゃないよ」

「それに毎日じゃないし」

「そうかそうか、えらいな陽菜は」

思わず手が伸びて陽菜の頭をなでなでする。

「ああっ、こ、孝平くん・・・・・・っ」

「ん?どうした?」

「こ、こんなところで・・・・恥ずかしいよ」

思わず視野を広げてみると、周りにいた美化委員会の女の子達に注目されていた。

やれやれといった表情、くすくすと小声も聞こえる。

「ご、ごめん」

すっと手をひっこめる。

俺も陽菜も顔が日焼けしたように真っ赤だ。

ここは早々に立ち去った方がよさそうだ。

「じゃ、じゃあ俺はこれで」

顔を手で覆いつつ、その場をあとにしようとすると、

「あ、孝平くん、あのね・・」

行こうとする俺の制服が後ろに引っ張られた。

「掃除道具だけ片付けたいんだけど、いいかな?」

「お、おう」

なるべく最短の言葉を交わして、俺は掃除道具を抱えると倉庫へと向かった。

・・・他の美化委員達の冷やかしを受けながら。





しばらく歩くと、用具入れのある倉庫が見えてきた。

「ここでいいか?」

「うん、今鍵を開けるからちょっと待ってて」

ポケットから鍵を取り出すと、ガラガラ・・・と扉を開けた。

「ホウキはこっちで、チリトリはこっちね」

陽菜の指示に従って用具を片付けていく。

それなりに部屋は広いのだが、所狭しと用具が入っているので

体を斜めにしながら、横歩きで通路を通っていく。

すると後ろの方できゃっ、と小さい声が聞こえた。

「陽菜、大丈夫か!?」

慌てて来た道を戻っていくと、陽菜が足を曲げて座り込んでいた。

「・・・足が痛いのか?」

「う、うん。ちょっと何かに引っ掛けちゃって」

「歩けるか?」

「大丈夫、大丈夫だから」

なんとかその場から立ち上がろうとするが、まだ痛むのか表情が辛そうだ。

「とりあえず保健室へ行こうか」

「で、でも生徒会の仕事は」

「いいから」

俺は陽菜の手を掴むと、自分の方に体を預けるように傾けた。

「さ、早く」

「う、うん」

陽菜は立ち上がると、恥ずかしそうに手を肩にかけた。

そしてくじいた足に負担がかからないように、少しずつ歩き出した。

ちょっとだけ陽菜から陽菜の、女の子の匂いがした。










「すいませーん」

校舎に戻って、保健室に来てみたのだが幸いあいにく保健医の先生は席を外して

いたらしく、がらんとしていた。

「先生、いないね」

「そうだな」

どうしようかと考えていると、

「ありがとう、孝平くん。私ちょっとここで休んでいくから」

「孝平くんは生徒会へ行って?」

陽菜なりの気遣いなんだろう。

自分が体を痛めていても、それを差し置いて俺の事を考えてくれている。

たまに見せるこういった陽菜の優しさに触れると、心が安らぐ。

「悪いな」

「ううん、いいの」

「とりあえず、こっちのベッドに座るか」

ベッドのある方に体を向けた時だった。

床に転がっていたペンに足を乗せてしまった。

「わわっ!!」

大きく体がよろめく。

「えっ、ちょ、ちょっと、孝平くんっ!!」

連られるように、陽菜も俺に覆いかぶさるようにバランスを崩す。

「わああああっ!!」

どさっ、どさっっ!!

2人で飛び込むようにベッドに転がった。

ベッドがあってラッキーだった。

これで床に倒れて、さらに陽菜の足を痛めてしまわなくてよかった。

「いててて・・・・大丈夫か、陽菜?」

「う、うん・・・大丈夫。で、でも・・・」

「?」

はっと我に返ると、体が入れ替わって陽菜がベッドの上。

そして俺がその陽菜の上に覆いかぶさるような体制。

これで誰かに見られたら間違いなく勘違いされるだろう。

僅かな沈黙と静寂。

時計が止まったかのように、息もするのを忘れて見つめあう。

「ご、ごめんっ」

慌てて陽菜から離れようとするが、次の瞬間ぐっと腕をつかまれた。

「・・・・陽菜?」

「・・・・・・・・・」

陽菜は次の言葉を探すように、ちょっともじもじしている。

熱でもあるように、顔を真っ赤にしている。

「あ、あのね、孝平くん・・・」

「ど、どうした?」

「・・・・・私なら、いいよ?」

「・・・・え?」

「だ、だから・・・こ、孝平くんがどうしてもって言うなら・・・・・」

「わ、私もこんな所でちょっと恥ずかしいけど・・・・・」

「孝平くんがしたいって言うなら、私がんばるから」

「ちょ、ちょっと待ってくれ。それはさすがに」

慌てて離れようとするが、陽菜の掴んだ腕を外す事が出来ないでいると、

陽菜は俺の手を自分の胸の上に乗せた。

委員会の制服ごしに、陽菜の肌の感触が伝わってくる。

「それとも・・・私じゃ不満?」

「そ、そんなことは」

「じゃあ・・・・・いいよね?」

胸にあてた手をちょっと強めにしながら、真っ直ぐな瞳で俺を見つめる。

思わず手が動いて陽菜の胸を掴む格好になる。

「んっ、こ、孝平くぅん・・・・」

「は、陽菜・・・・」

流れに巻き込まれるように、流されるように俺は陽菜の体に手を回していった。





-Another View 千堂瑛里華-


「はあ・・・・まったく、仕事もいっぱいあるのに」

私は不満を言葉にして吐き捨てた。

もうすぐ秋。秋になれば学院の行事が次から次へとやってくる。

もちろんどの行事も生徒会が行うから会議の資料作り、各所の調整、準備で大忙しだ。

そんな中、私は体調を崩して保健室のベッドに横たわっていた。

まあしばらく休めば体調もよくなるだろう。

そう自分に言い聞かせつつ、目を閉じようとすると、

がらがらっ

入口の扉の開く音がした。

誰かがやってきたようだ。

誰かしら?

私が休んでいるベッドにはカーテンが引いてあるので、誰が入ってきたのかは分からない。

見えてもカーテン越しに映るシルエット程度。

なんとか体を起こそうとすると、

「すいませーん」

この聞き覚えのある声・・・・孝平?

「先生、いないね」

そしてこれは・・・・悠木さん?

2人で保健室って、一体どういう事なの?

私の中でいろんな想像がぐるぐると回っている。

そんな事を考えていると、

「ありがとう、孝平くん。私ちょっとここで休んでいくから」

「孝平くんは生徒会へ行って?」

ああ・・そうか。

多分どこかで怪我をした悠木さんを孝平が・・・

まったくどこまでも優しいやつなんだから。

事の次第が分かったところで、私は心のどこかで安心していた。

孝平とは・・・ううん、きっと孝平とは結ばれない。

人間と吸血鬼の恋なんて叶うはずがない。

だって私は、吸血鬼だから。

孝平には今悠木さんという恋人がいる。

人間だから、人間同士がいいに決まってる。

いつも締め付けられるような衝動に襲われた時はこうして自分を押さえつけてきた。

だが、そんな時もう1人の瑛里華が現れて。

心のどこかで孝平と・・・・って迷ってる自分がいる。

もう、どうしたらいいの・・・・・

「えっ、ちょ、ちょっと、孝平くんっ!!」

「わああああっ!!」

どさっ、どさっっ!!

こ、今度は何なの!?

一体、何をしているというの?

自分の息を殺すように、カーテンの向こうのやり取りに耳をすましてみると。

「あ、あのね、孝平くん・・・」

「ど、どうした?」

「・・・・・私なら、いいよ?」

「・・・・え?」

・・・・・?何が、いいの?

「だ、だから・・・こ、孝平くんがどうしてもって言うなら・・・・・」

「わ、私もこんな所でちょっと恥ずかしいけど・・・・・」

「孝平くんがしたいって言うなら、私がんばるから」

え・・・・それって、もしかして!?

「んっ、こ、孝平くぅん・・・・」

「は、陽菜・・・・」

ちょ、ちょっと、本当にこんな所で始めちゃうの?

孝平も、悠木さんも・・・・なんでもあり?

2人の行為を否定しながらも、それでも耳に入ってくる声を塞ぐ事ができない。

静かな保健室に、2人の息遣いだけが響いている。

・・・・・隣に私がいるというのに!

で、でも・・・

・・んっ。

んんっ。

孝平の荒い呼吸と、悠木さんのいやらしい声を聞いていたら、私も・・・・

自分の手で触れると、既にそこは湿り気を帯びていた。

太股を伝うように、愛液が流れ落ちる。

こ、こうなったのも、全部孝平が悪いんだからねっ。

自分に納得させて、左手をぐしょぐしょになった秘所に伸ばしていった。

もちろんカーテンの向こうには孝平と悠木さんがいるので、声は出せない。

なんとか声が漏れないようにリボンを口に咥える。









くちゅくちゅと周りを円を描くようになぞりながら、中央の窪みに指を埋めていく。

「うぅんんっっ・・・・・・んん〜んっ・・・・・はぁはぁ・・・・」

聞こえないように・・・でもき、気持ちいいのが抑えられない。

「だ、ダメよ・・・・こ、孝平・・・・いやあああっ」

制服をはだかせて、ブラジャーの上から胸を揉みしだく手と、恥ずかしい場所に

埋めた指の動きが止まらない。

わ、私だって、人間だったら・・・・

人間だったら、孝平と・・・・

ああっ、孝平、あ、愛してる・・・・っ!

んんんっ、も、もう・・・・・!

これ以上触っちゃ、イッちゃうっっ!!!

次の瞬間、びくっ、びくっ!と体が痙攣を起こした。

はあ・・・・はあ・・・・









私が意識を取り戻した時には、既に2人の姿はなく、陽も暮れかかっていた。


-Another View End










がちゃ。

部屋のドアを閉めて、荷物を机の上に置くと、そのままベッドになだれこんだ。

あまりにもエキサイトな1日だった。

まだ頭の中に陽菜の残像が消し去れない。

いや、それとも忘れたくとも忘れられない光景だった。

それなのに。

「まさか、あんなところを見られるなんて・・・・」

こちらも、向こうもカーテン越しだから顔を見たわけじゃないけど、あの声は・・・

「あれ、瑛里華の声だったよな・・・」

そしてまさかこっちの行為で自慰してたとは。

見たわけじゃないので、確証はできないが。

「とかいって、直接聞くわけにもいかないしな・・・・・」

ごろん、と寝転がって天井を見る。

「なんか明日会いにくいな・・・」

そんな事をつぶやいていると、

〜♪

机の上の携帯電話が鳴った。

陽菜からのメールらしい。

・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

その文章を読むと、俺は陽菜の部屋へ向かった。





-Another View 悠木陽菜-


ぱたん。

携帯電話を閉じると、ふうっ、と一つ呼吸した。

メールも送信したし、あとは孝平くんを待つだけ。

もう・・・部屋を出たかな?

部屋の外から聞こえる足音にドキドキする。

胸に手をあてなくても、鼓動が全身に伝わってくる。

孝平くん、早く来ないかな?

こうして部屋の入口で立っている自分がちょっと恥ずかしい。

でも、もっと孝平くんを感じたい。

孝平くんと1分1秒でも長く触れ合いたい。

「孝平くん・・・・好きだからね」

だからもう1回、昼間の続きを、この衣装で。

やがてこんこん、とドアをノックする音が響いた。


-Another View End





「陽菜、いるか?」

「うん、いるよ」

声が近い。

ドアのすぐ向こうにいるようだ。

「開けるぞ」

その向こうにいた陽菜は、昼間と同じ格好で立っていた。

美化委員会の制服だ。

「孝平くん、おかえりなさい」

満面の笑みで、まるで家に帰ってきた主を出迎えるようだ。

「や・・・・なって言ったらいいのか」

「こういう時は、ひとつしかないでしょ」

下から見上げるように覗きこまれた。

「えー・・・・・えーと、た、ただいま」

「はい、おかえりなさいっ」

おどおどする俺に、まるでままごとのような会話が流れる。

「さあ、入って」

「し、失礼します」

「あははっ、そんなかしこまらなくてもいいよー」

いつものように振舞う陽菜。

でも俺はまださっきまでの光景が目に焼きついている。

衣装も同じ委員会制服。

そう思ってはいけないのに、また何かを期待してしまう。

さあさあ、と引っ張られるとフローリングを通り越して、ベッドに腰掛けた。

すると、ちょっとうつむき加減な姿勢で、

「昼間は・・・あの、ごめんね?」

「いや・・・、陽菜は悪くないよ」

「俺こそ、あんなところでごめんな」

「ううん、孝平くんは悪くないよ・・・・そ、そのぉ・・」

「?」

「そ、その、わ、私から誘ったんだし」

陽菜はうつむいたままだったが、きっと見ていられない程顔は真っ赤だろう。

「陽菜」

互いの座っている隙間を埋めるように、陽菜のそばに座りなおすと

そっと頭をなでた。

「こ、孝平くん・・・?」

「やっぱ陽菜はかわいいな」

なでなで。

「ふわあああぁ・・・も、もう」

なでなで。

照れる陽菜に構わずに、陽菜の髪の毛に触れる。

なでなで。

なでなで。

「そ、そんなに撫でられたら・・・私」

なでなで。

なでなで。

陽菜が俺に寄りかかるようにもたれてきた。

「・・・孝平くんも、期待してたよね?」

陽菜の右手が俺の股間を優しくさすってきた。

「ほら、もうこんなに」

「それじゃ、次はどうしたらいいかな」

言わなくても分かっていたが、ここはあえて陽菜の言葉を待ってみる。

「ん・・・・それじゃあ、ね?」

陽菜は制服の上半分、肩から胸の辺りまでするするっとずらして、ベッドに寝転がった。



「孝平くん、お帰りなさい」

「食事にする?それともお風呂にする?それとも・・・」

「わ・た・し・に・す・る?」









俺は迷わず、陽菜を選んだ。





「んん・・・・・・んふうっ・・・・・・う・・・・・・んんん」

まずは陽菜と重ねるように抱き合って、キスを交わす。

あまりの気持ちよさに、息をするのも惜しいくらいだ。

後ろに手を回して、優しく髪を撫でるようにゆっくりと動かしてやる。

その動きに答えるように、陽菜も同じように背中へ手を回して

しっかりと抱き合うような体勢で唇の感触を楽しんでいる。

「んん・・・・・・・ぷはああっ・・・・はあ・・・・はあ・・・・」

甘い吐息とともに、だらしなく垂れ下がった唾液の糸がいやらしさを増す。

「陽菜・・・・」

「いいよ、孝平くん・・・・来て」

誘惑するように、自らスカートの裾をたくし上げた。

黒のハイソックスの先、陽菜の白い脚が根元の付近まで露わになる。

その白い脚をそっと触れる。

「ふあっ・・・・」

陽菜の口から漏れる言葉に、どきっとする。

自分の中で何かが止められなくなりそうで、抑えるのに必死だ。

「そ、そういうふうに、触らないでっ」

「どうして?」

「だって・・・・そんな風にされたら・・・・もう」

どうしても口にするのは恥ずかしいのか、真っ赤な顔で頬を膨らました。

「じゃあこっち」

ブラの上から胸を優しく包むように揉み上げる。

「はああっ・・・うんんっ・・・・」

手の中で揺れる乳房は、柔らかく大きくて手に収まらないくらいだ。

そしてブラ越しに見える小さな突起をつまみ、くにくにと弄る。

「ひやぁっ!!そ、そんな風に、触っちゃ、いやあぁんっ!」

体に電気が走ったように、びくびくっと陽菜の体が痙攣する。

なおも摘んでやると、ブラの上からでも分かるくらい、大きな突起へと成長した。

「はああんっ・・・・・やあんっ!」

「あんまり大きい声を出すと、外に聞かれちゃうぞ」

「う、うん・・・・でも、孝平くんの指が・・・・あふぅっ!」

1つ1つの動作に反応するようにびくん、びくんと体を震わせる。

人差し指を口に咥えるようにして、なんとか声が出ないようにしているようだ。

「ブラ・・・脱がすぞ」

陽菜はこくん、と頷くとじっと俺の手の行方を見つめていた。

ゆっくりとブラを外すと美しい2つのふくらみがぷるん、と姿を現した。

普段はあまり気が付かないが、こうして見ると本当にボリュームのある胸だと思う。

綺麗なラインをなした乳房で、その頂点にはピンク色のかわいい乳輪と愛撫により

ツンと上向きに突起した乳首に理性が破壊されそうになる。

「えへへ・・・・孝平くんでこんなになっちゃった」

恥ずかしくも、なんとか隠そうとする表情が陽菜らしくて、かわいい。

「それは陽菜がえっちだからだ」

「えー?そんなこと言う孝平くんもえっちなくせに」

「俺は陽菜の誘惑に屈してるだけだ」

「それじゃあ、この膨らみはなんなのかな?」

おもむろに伸びた陽菜の右手がズボンの上から膨らみを掴んだ。

直に触られてもいないのに、情けないほど反応よくびくびくする。

「・・・今日は私もがんばるから」

カチャカチャッ、とベルトを外され、ズボンと下着を脱がされると中から勢いよく俺の

モノが飛び出してきた。

その勢いにわっ、と驚いた陽菜だったがすぐに自分の手で包み込むように握った。

そしてそのままゆっくりとピストンを始めた。

「どうかな?気持ち・・・・いい?」

「ああ、とってもいいよ」

ゆっくりだが、絶妙な握力で上下を繰り返す動きに早くも絶頂を迎えそうになる。

なんとか意識を切り替えようとこちらも陽菜に着けられたシンプルなデザインのショーツを剥ぎ取る。

ショーツの内側からキラキラとした愛液の糸が垂れ下がり、その奥には濡れて

ぐしょぐしょになった秘所が露わになった。

そこに顔を近づけると、ピンク色の陰部を指で開いてクリトリスに軽くキスをした。

「あ・・・・あはあああんっ!!」

なんともいやらしい、吐息と同時に甘く甲高い声が部屋に響いた。

陽菜もそろそろ気持ちが高ぶってきているらしい。

俺のモノをごしごしと擦りながら、チロチロと先端を唾液を塗りつけるように舐めている。

俺も負けずに口の中で転がすようにクリトリスを吸い上げる。

「は、陽菜・・・・そろそろ」

「う・・・・うん、孝平くんっ、お願い。・・・もう我慢できないよ」

はだけたメイド服もそのままに、求めるように大きく足を開いた。

既に準備の出来た肉棒を陽菜の秘所にあてがう。

「う・・・・んふぅ、そ、そのまま・・・入れて」

陽菜の言葉に誘導されるように、そのまま秘肉を掻き分けるように亀頭を滑り込ませる。

ずぷぷぷぷ・・・・・、と一気に突き当たりまで到達する。

「はああああああんっ!!!」

突き上げられた衝動と気持ちよさに、陽菜の体が大きくのけぞった。

「だ、大丈夫か陽菜?」

心配する俺をよそに、陽菜はうっすらと紅潮した顔でうん、と頷いた。

「大丈夫・・・大丈夫だから、そのまま、動いて?」

「もっと私の中で孝平くんを・・・感じたいの」

そう言うと笑顔で返してきた。

2人きりの時だけ向けられる、陽菜のエッチな笑顔。

この笑顔を1人占めできる俺は、つくづく幸せ者だと思う。

俺は陽菜の太腿を大きく上げてさらに奥深くへと押し進めた。

ずぷぅっ、ずぷぅっ、ずちゃっ!!

激しくピストン運動を繰り返す。

陽菜の膣内は熱くて、ピストンをする度に吸い付くように締め付けてくる。

「はあっ、はあっ、はあっ・・・・」

「んああっ、はあんっ・・・・・孝平くん、孝平くんで、いっぱいだよ・・」

体をくねらせながら、恥ずかしそうに、それでもその顔は喜びを隠し切れない。

こちらも快楽の波に飲み込まれまいと執拗に腰を陽菜の膣に打ち付ける。

部屋にぎしっ、ぎしっ、とベッドのきしむ音と、2人を繋ぐ結合部のいやらしい音と、

陽菜の甘い淫声が響いている。

「あんっ!あんっ!あああんんっ!!」

「陽菜・・・・好きだっ」

「わ、わたしも・・・・孝平くんが好きっ!」

「ずっと、ずっと・・・離れないでぇっ!!!」

自分の中で、どんどんと湧き上がってくる快感。

そろそろ絶頂が近くなってきたようだ。

「陽菜!!・・・・俺・・・・もうっ!!」

「うんっ!・・・いいよっ!!・・・・来てえええっ!!!」

俺は一気にピストンのストロークピッチを上げて激しくモノを打ち込む。

腰の動きに連動して揺れる陽菜の胸をわし掴みにして乳首を摘み上げる。

「い、行くぞぉ・・・」

「ああんっ!!ああんっ!!・・・あはああああああああああんっっ!!!」

膣内が一気に収縮し、握りつぶされそうになるくらい締め上げられる。

自らをギリギリの線で封じ込めて、膣内から抜き出し陽菜の体に精を放った。

震えるように痙攣する陽菜の顔に、乳房に、制服に、あそこが精液で汚された。



「はああ・・・・・はあ・・・・・はあ・・・・・はあ」

「大丈夫か、陽菜?」

「うん・・・・・ありがとう。・・・・私の中、気持ちよかった?」

「ああ、宇宙ランキング1位だ」

「え、なにそれ・・・」

「や・・・・えと、それくらいよかったって事だ」

「ふーん」

快感の後では思考能力が低下する。

何訳の分からない事を言っているんだ、俺は。

「私も、気持ちよかった」

「これで・・・・満足した?」

精を放ったばかりだというのに、半立ち状態になっている俺のモノを

なでるように上目使いでこちらを見上げる。

そんな目で見られて、黙っていられる男がいるはずがない。

「んー・・・・その、も、もう1回だけ」

「うん、いいよ・・・孝平くんが満足するまで何回でも」

既にもう俺の方は準備OKになっていた。





-Another View 悠木陽菜-


「それじゃあ、ベッドに手をついて」

孝平くんに言われるがままに、私はバックの体位でお尻を孝平くんに突き出す。

私の恥ずかしい場所から幾筋にも愛液が足を伝って流れ落ちているのが分かる。

「こう・・・・かな」

ああ・・・全部見られてるよお。

あそこも、お尻の穴も見られちゃってる。

でも、それよりも孝平くんの顔が見れないのが辛い。

不意に、緊張感と不安に襲われる。

早く、孝平くんと繋がりたい。

お願い・・・・と、軽くお尻を振って誘惑する。

その動きに触発されたのか、両手で腰を押さえられ先端があそこにあてられる。

ぴちゃぴちゃとエッチな音が聞こえてくる。

早く、私に入れて・・・・

やがてゆっくりと熱い物が私の中を入っていく感触に全身が小刻みに震える。

「うっ・・・・あはああああっ!!」

性器と性器の擦れ合う快感に、思わず大きな声が漏れてしまう。

恥ずかしいけど、すぐにでもイッてしまいそうになる。

でも私だけなんていや。

もっと孝平くんを満足させてあげなくちゃ。

下半身に打ちつけられるグラインドの動きに合わせて私も腰を振る。

相乗効果で孝平くんの硬くて熱い塊が私の最深部まで埋め込まれる。

「はあっ・・・・あはあっ!はああんっ!んんんっ!」

「陽菜の中・・・・とってもいいよっ」

「私も・・・・体が熱いのっ!もっと孝平くんを感じさせてぇっ!」

次から次へと湧き上がる快感に、頭の中がもやもやと白くなっていく。

部屋に響く、私の性器に打ち込まれるいやらしい音。

打ちつけながら、クリトリスとお尻の穴を執拗に弄られる。

顔は羞恥に満ちながらも、心のどこかで次にしてくれる事に期待している自分がいる。

もっともっとめちゃくちゃにしてほしい。

この体は・・・・全部孝平くんの物だよ。

だから遠慮しないで、好きにしていいよ?

「ううっ・・・陽菜っ、そんなに締め付けられたら・・・」

「だって、だって・・・そんな奥に入れられたら気持ちよくってぇ・・・」

孝平くんの身が私の上に覆いかぶさり、ぎゅっと片腕を掴んで引き上げる。

体がちょっと上を向いたような体勢になって更にピストンが続く。

もう片方の手で私の乳房が鷲掴みにされ、乱暴に揉みしだかれる。

「ああんっ、胸はっ、か、か、感じやすいからあっ!!」

卑猥なほど勃起した乳首を指の間に挟み、きゅっと摘まれる。

「やあん!そこ、ちくびぃ!気持ちいいっ!」

「うああっ、くっ・・・・締め付けられる・・」

「もっと・・・もっと激しくしてええっ!!」

「孝平くんのペニスでぇ!陽菜のオマンコ壊しちゃってえええっ!!」

孝平くんの腰の動きが更に激しくなる。

2人の汗と、愛液と、精液で、床もベッドも体もベトベト。

部屋じゅうこんなになっちゃって、掃除しても匂い取れなかったらどうしよ。

きっとお姉ちゃんにも、千堂さんにも、白ちゃんにもすぐバレちゃって。

そしたら私、エッチな子って軽蔑されちゃうんだ。

お茶会だって、もういつものように出来なくなっちゃう。

みんなでいろいろ卑猥な言葉を浴びせられて。

私きっとみんなの前で孝平くんとエッチなプレイさせられちゃうんだあ。

そんな私を孝平くんは許してくれるかな?

孝平くんとだったら、繋がっていられるなら、大丈夫。

だから、だから・・・

そんな悠木陽菜をもっと愛して。

もっと欲望のままに熱いペニスを、白濁液を私のオマンコにぶちまけて!

そして・・・・

ふっ、と体が浮き上がるような感覚に襲われる。

はあああ・・・・気持ちいい!

もう・・・・何も考えられない!

ただひたすら孝平くんの為に激しく乳房を揺らし、腰を振り続ける。

「そ、そろそろ・・・・出すぞ」

「うん・・・・私の膣に、全部出してぇ!!」

もう、私も限界。

早く孝平くんの精液で膣内を充填してほしい。

ラストスパートと、更に激しく熱い肉棒が私の中を出入りする。

頭の中が真っ白になって、絶頂が近いのが分かる。

脚ががくがくっとなり、全身が痙攣に包まれる。

んんっ、もう全部出ちゃう!!

膣内で湧き上がる快感の波と愛液が・・・・・

・・・・

・・・・・・・って、ええ!?

これってもしかして!?

ダメ、それだけは絶対にダメ。

こんなところで見られちゃ、孝平くんに嫌われちゃう。

でも・・・でも勢いを止められない。

なんとかして膣内を締め付けようとするが、すでに力は入らない。

あああ・・・だめだよおう。

もう、漏れちゃうぅ・・・!!!!

孝平くんのモノが私の中から引き抜かれる。

あふれ出す感覚が下半身に集中する。

「孝平くん、抜いちゃだめええええっ!!!」

「え・・・・?」

「はああっ!み、見ないでえっ!!!」

引き抜いた瞬間、私のお尻に放たれた孝平くんの精液と、私の精液に

入り混じるように、黄金色の液体が勢いよく床にたぱぱぱっ、と流れ落ちた。

いやああ・・・恥ずかしいよ・・・っ。

気持ちよすぎて、おしっこ漏らしちゃうなんて・・・。

お願いっ、早く止まって・・!

そんな私の願いも空しく、次々と流れ落ちるおしっこが水たまりを作る。

私は終わったままのお尻を突き出した格好で動く事も出来ずに

ただ広がっていく水たまりを見つめるしかなかった。

やがて、勢いがなくなり粗相が終わるとその上にぺたんと座り込んでしまった。

私・・・・こんな所で、孝平くんの前で、こんな事を・・・

「こ、孝平くん・・・・私」

「いいんだ」

「?」

「俺はそんなことで陽菜を軽蔑したりしないよ」

「でも、でも・・・」

「そ、そりゃ確かにちょっとびっくりしたけど」

「それだけ気持ちよくなってくれたってことだろ?嬉しいよ」

「これもある意味俺だけの特権ということで」

「孝平くん・・・ありがとう」

「こんな私だけど・・・・これからも好きでいてくれますか?」

「ああ・・・もちろん。これからもよろしくな、陽菜」

・・・・・ありがとう。

私はなんて幸せなんだろう。

世界中でこんな幸せになっていいのだろうか。

これからも、きっといろんな事があると思うけど、孝平くんとなら大丈夫な気がする。

ううん、きっと大丈夫。

だから、これからも2人で手を繋いで。

よろしくね、私の王子様。










「次はいつ漏らしてもいいようにお風呂でしないとな」

「え?」

「や、ほらお風呂なら後の掃除も楽だし」

・・・・・前言撤回。



-Another View End










バスルームから僅かに湯気と、湿気が流れてきた。

さすがに恥ずかしかったのか、交代でシャワーを浴びる。

んーちょっと機嫌損ねたか?

や、そんな変なことは言ってなかったつもりなんだけど・・・

テーブルに置かれたクッキーに手を伸ばして、紅茶を飲んでいると

バスルームのドアが開いた。

そこにいたのは。






そこには・・・・エプロンを着けた陽菜がいた。

しかも、その下には何も着けていなかった。

「は・・・・陽菜?」

「孝平くん・・・・どうかな?」

「は・・・裸エプロンって、男の人の夢なんでしょ?」

にこにこしているのは照れ隠しか。

陽菜は心もち下半身をもじもじさせながら、俺の反応を窺っている。

「や・・・・・・その・・・・・・、びっくりした」

「それだけ?」

「あとは・・・・もう少し時間が経ってからってことで」

「ふーん・・・・・・分かった」

陽菜は、くるっと振り返り、紅茶を淹れ始めた。

ポットにお湯を入れているみたいだけど・・・

振り返った陽菜は、お尻が丸見えだ。

「ふんふふんふーん♪ ふふんふーん♪」

上機嫌でソーサーを用意する陽菜のお尻が、ぷるぷると揺れている。

・・・・・。

俺は・・・・誘われているのかとも思い、陽菜の様子をしばらく見ていた。

何かそれらしい動きがあれば、即、誘いに乗るつもりで。

「ふふふーん♪ ふふふーん♪ ふんふんふふふーん♪」

鼻歌も盛り上がってきた。

しかし・・・・陽菜の様子からは誘惑は感じられない。

じっと見てるこっちの方が、どんどん変な気分が盛り上がってきている始末だ。

「ふんふふーん♪ あっ」

陽菜は、シンクの中に何かを落としたようだ。

身を乗り出してそれを拾う。






・・・・一瞬、こちらにお尻が突き出される格好になった陽菜。

俺は・・・・。

もう、我慢も限界に来ていた。




すらっと伸びた美しい、白い脚。



自己主張するかのように、エプロン越しにくっきりと浮かび上がる乳首。

これを据え膳と言わずして、世の中に据え膳なんてものがあるだろうか。

・・・・

「きゃっ!」

俺は足音を忍ばせて、陽菜のすぐ後ろまで行き、いきなり抱きしめる。

「陽菜・・・・」

「孝平くん、紅茶がこぼれちゃうっ」

陽菜は、俺の腕の中から静かに声を発した。

ちょっとの間だけ、陽菜を腕から開放してやる。

そして、カップを置いたばかりの陽菜を、もう一度後ろから抱く。

「あっ・・・・・孝平くん、まだ紅茶のおかわりは・・・・」

「いいんだ」




「せっかく洗ったのに・・・・また汚れちゃうね」

「いいよ?・・・私のエッチな体、孝平くんで汚して・・・・」

「孝平くん専用って、印を付けて欲しいの・・・・」







・・・・・どうやら、俺と陽菜の夜はまだまだ終わらないようだ。










































・・・・そして次の日のSS。こちらから。


・・・・・お楽しみ頂けましたでしょうか?

今回は夏コミで購入した陽菜の抱き枕カバーと、瑛里華の抱き枕カバーを紹介する形でSSを書かせて

もらいました。それに合わせて今回は思いっきりエッチにいこうと欲望のままに暴走しました(^^;

・・・・・これだけ書ければもう十分です(照

なんか陽菜のキャラクターが変わってるような気がしますが私のせいです(^^;

そ、そりゃ好きなシチュ並べましたが・・・あんまり軽蔑しないで下さいね(苦笑)

それと、最後の場面ですが歴代のオーガストのソフトをプレイしている方はお分かりでしょうが、

はにはにの保奈美のシナリオを踏襲しています(ほぼそのままかな?)

かなでのシナリオにもあったんですが、私の中で裸エプロンのシナリオと言えば、やはりこれなので。

導入部分の辺りをそのまま使わせてもらいました。きっと後姿は壮観だったに違いない。

多分陽菜でなくても、誰でも私は襲ってると思いますが(コラ

で、カバーの感想ですが陽菜に関しては裏面より表面の表情の方でイッてしまいそうです・・・この顔で

寝転がってたら、襲わない方がどうかしてるんじゃないかと思います。笑顔が私をダメにしました(^^;

裏面は肌色部分がちょっと少なめ?もうちとサービスしてほしかったなあ・・・

えりりんはまず絵師さんがべっかんこうさんでないのでその辺でまた意見の分かれそうな所ですが、

他の所からこうやって発売されるのもいいなあと。服の脱がし具合が絶妙(下着メインになってて、それから

先はないんですけど)あと、リボンを口で咥えてるのもポイント高い(^^;

・・・・まあでもあっちこっちから出されるとさすがに買えませんが。高いからね。



次回はぜひ、みどりんの等身大もので書きたいなあ。

そしたら、もっと妄想モード全開で書けるんですが(ニヤリ☆



また何かいいものを手に入れたときは書いてみようかと思ってますのでそれまでまた。

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