TV局に入社して数ヶ月。

とりあえず研修期間も終了したということで、いただいた短い休暇。

うんうん、今日は思いっきり羽根伸ばさないとー。





AM8:00

しゃーっと、カーテンを開ける音がする。

と同時に、まぶしいくらいの日差しが飛び込んできた。

「うーん」

目をこすりながらそれでもなお布団にくるまって抵抗を試みる。

「うりゃうりゃうりゃー!!!」

「わあああっ!!!」

「1日のスタートは朝食から!早くしないと食べちゃうぞ♪」

「翠は元気だなあ・・・ふぁああ・・・」

「早く降りてきてね、あ・な・た」

そう言うと軽快なステップでトントン・・と階段を降りていった。

いつもの翠に変わりはなかったけど、なんか服装が違ったような・・?

重い体を引き上げるように、ベッドから体を起こした。



「お、やっと起きてきたねー」

「おはよう、翠・・・って、えええっ!?」

一瞬目を疑った。

目の前にいる翠は白いエプロン姿だったが、それ以外は身に付けていなかった。

えへへ、と笑いながらも顔は火照ったように赤くなっている。

エプロンの間から見える谷間と、素肌が描く滑らかなカーブがなんとも艶やかだ。

下着も着けていないので、後ろはお尻が丸見えになっている。

「えーと、翠、これは」

「んーと、その・・・男の憧れ、「はだエプ」ですっ」

「いやそうじゃなくてなんでこんな格好を・・」

「んー・・・この方が目覚めがいいかなあ・・・なんて」

「なんていうか、こんなに刺激的な朝は初めてだよ」

「あははは・・・や、やっぱり?」

「とにかく何か着てくれないと、どこを見ていいのか分からないよ」

「そ、それじゃあ着替えてこようかなあ・・・」

と、くるっと回ってキッチンを出て行こうとしたら、スリッパがもつれた。

「きゃああっ!!」

「だ、大丈夫か!?」

コケた翠を抱き起こそうとするが、その格好に体が硬直した。

前のめりになってコケたので、ちょうど腰が上がってお尻を突き出したような格好に。

もちろんエプロン以外は身に着けていないので、恥ずかしい部分が全て見える状態だ。

・・・ここでただ抱き起こすのでは翠に恥をかかせてしまう。

「み、翠っ!」

後ろから覆いかぶさると体をぐっと起こして抱き寄せる。

「にゃあああっ!」

「こんな格好見せられて、もう欲情を抑えきれないよ」

「わ・・私もなんかえっちな気分になっちゃって・・・その」

「私を、どうぞ召し上がれ・・・?」





AM10:00

リビングにくると翠はTVをじっと見つめていた。

先日買ってきたばかりのゲームをしていたようだ。

何度も画面と攻略本を睨みながら黙々とプレイしている。

横に腰掛けてTVを見ると、RPGのゲームみたいでちょうどダンジョンを進んでいるらしい。

「どの辺りまで来てるんだ?」

と聞くと、ふーっ、と一息ついて

「うーん、ここまでは比較的楽に来れたのにーっ」

「ここからどうするのかよく分かんないんだよね〜」

攻略本を見るとかなり深い階層になっていて、今はだいたい半分くらいの深さまで来ているらしい。

「ここにある宝箱を取るんじゃないか?」

そういうと、翠はコントローラを操作して全体が見渡せる画面に切り替えた。

「ここと、ここに宝箱があるんだけど」

「なかなか辿り着けないんだよね・・・」

いろいろな仕掛けがあって、簡単には進めないらしい。

「もし宝箱を取ったら、どうするんだ?」

すると、TVの方まで膝歩きで歩いていくと画面を指差して、

「中に棒が入ってるから、この穴に入れてほしいの」

そうすると通路が現れて、次の世界へ行けるらしい。

なんとか助けになればと思ってコントローラを握った。

「んー、どうするんだっけ?」

「この宝箱を取って、棒をこの穴に入れてほしいの」

・・・・

「もう1回言ってくれ」

「だーかーら、この宝箱の棒をこの穴に入れてほしいの」

「もう1回言ってくれ」

「棒を、穴に入れてほしいの」

「みどりーっ!!」

「いやああああっ!!!!な、何なのよおおっ!?」





PM12:00

「はあっ、はあっ、はあ・・・・」

「はあっ、はあっ、はああ・・・・」

「な、なんでこんなことに・・・」

ギロっと睨まれた。

「お、思わず反応してしまった・・・ごめん」

「もう、あんまりがっつかないでよお・・・もう油断もスキもないんだから」

「面目ないです」

「あ、もうこんな時間・・・お昼にしないとね」

乱れた服を整えて、慌てるようにキッチンへと向かう。

「今日の昼はなんだっけ」

「じゃんじゃかにゃーん!!翠特製カレー、バージョン2010!!」

「それはいつものカレーとは違うのか?」

「秘密」

「単に考えてなかっただけだろ」

「ひ・み・つ」

「今ならそこまで怒らないぞ」

「ひ・み・ちゅ☆」

「また濡れてきてるんじゃないか?」

「うっ・・・そうきましたか」

やっぱり名前だけだったらしい。

「ま、とりあえず食べてよ〜ほらほらっ」

目の前にはアツアツのカレーが置かれた。

なんだかいつもより盛りが多いような気がする。

「飲み物はどうする?水でいい?ミルクもあるよ?」

「それじゃあ俺は翠のミル」

「言わせねーよ!!!」





PM3:00

「お茶でも飲みませんか?」

ちょっとウトウトしていると、がちゃ、と扉が開いた。

見るとケーキと紅茶のセットがトレイに載せられている。

最近TV局の取材でケーキの美味しい店を見つけたらしく、最近は

いつもここのケーキを買ってきてくれる。

「紅茶もあるからね〜はい、どうぞ」

こちらも最近会社で教えてもらったらしく、駅前通りにあるこだわりの店らしい。

アールグレイのいい香りが部屋中に広がる。

差し出された紅茶を一口いただく。

「美味しいなあ」

「えへへ〜これでも入れ方はちゃんと研究してあるんだよ♪」

「でも研究しなくても翠の入れてくれる紅茶は最高だよ」

「もう・・・嬉しいこと言ってくれるなあ。何にも出ないよ?」

「いや、俺はいたって真面目だぞ」

「はいはい、さ、こちらもどうぞ」

「新発売の生クリームケーキですっ!!」

一見すると普通のショートケーキみたいだが、綺麗に飾りつけられたデコレーションと

アクセント気味に配置されたデザートが食欲を刺激する。

「こっちも美味しそうだなあ」

「はい、あーん」

と、自分のフォークで切り取ったケーキを口の前に差し出した。

「いいよ、自分で食べるから」

「そんなこと言わないで・・・ほら、あーん」

このまま食べないのも申し訳ないので、仕方なく口を開ける。

とてもじゃないけど、周りの人間には見せられない。

ぱくっ

「どう・・・かな?」

「うん、美味しい・・・美味しいよ」

「ホント!?よかったああ!!新商品だったからちょっと心配だったんだけど」

「これで次の番組で紹介できるよ〜」

・・・

ちょっと気持ちは複雑だが、仕事のためならしょうがない。

「俺も・・・・していいか」

「うん、いいよ・・・・ケーキは小さめにしてね」

「よしっ・・・いくぞ」

切り分けたケーキを翠の口へ運ぼうとするが、なんだか妙に緊張する。

口に近づくに従って手が小刻みに震える。

ぽろっ

「あ」

「あ!」

一部が切り離れて翠の膝にこぼれた。

「わ、悪いっ」

「いいよ、それくらい〜えーと、ティッシュは、と」

とティッシュに手が届きそうな瞬間、それよりも早く体が翠の足を掴んでいた。

「わわっ!!ど、どうしたの・・・?」

「いや、せっかく拭き取るのももったいないし」

「で、でもお・・」

「それに翠が買ってきてくれたものを捨てられないよ」

そういうと膝に落ちたケーキを舐め取った。

「ひゃんっ!はああ・・・」

クリームも見逃さないように舐め取っていく。

「ちょっ、ちょっとお・・・もういいってば」

「いや、まだまだ」

ペロペロ。

「はあ・・・はあ・・・」

足を舐められて、最初は拒むような体勢だったが徐々に息が荒くなってきた。

顔もやや紅潮している。

その様子を見て膝に置いた手をスカートの間へ滑り込ませる。

行き着いたその奥はくちゅ、と濡れていた。

「ここも舐め取らないとな、翠」

「う、うん・・・・お願い・・・・しますっ」

既に準備は出来ているようだ。





PM9:00

「そろそろ風呂にでも入るか」

着替えを用意して浴室へ向かうと、扉から明かりが漏れていた。

これは行くしかない。

昔なら犯罪だったかも知れないが、今は2人になったからいいのだ。

※カップルでもマナーはあります

かちゃ、と開けるともう浴室に入っているようでシャワーの音が聞こえている。

「ふんふんふーん、ふふふーん♪」

そのシャワーの音の合間に鼻歌みたいなのが混じっていた。

と、次の瞬間シャワーの音が変化した。

「いやあっ!!」

悲鳴が聞こえた。

「どうした、翠!?」

俺は躊躇せずに浴室のドアを開けた。

「シャワーのヘッドが外れちゃったの〜お願いっ」

見ると、綺麗にシャワーが2分割されていて、勢いよくお湯が・・・・

「わあああっ!!あちちちぃ!!!」

着ていた服にシャワーの湯がどんどん吸収されていって、熱が一気に伝わってくる。

「と、とりあえず湯を止めてくれ!」

「りょ、りょーかい!!」

翠が急いで蛇口をひねる。

なんとか湯は出なくなったので口金付近をよく見てみる。

ゴムパッキンがどこかへ飛んでいったみたいで、なくなっていた。

「ここに入れるパッキンがないから探してくれ」

「はっ!遠山翠、これよりゴムパッキンの捜索に参加します!」

「さあ、果たしてゴムパッキンは見つかるのか!続きはCMのあと!」

すっかりレポーター気分だ。

床周りをよく眺めながら探していくが、なかなか見つからない。

「ないなあ」

「排水口に流れちゃったのなかあ」

と、シャンプー棚を見るとポンプにうまく引っかかっている丸いゴムを発見した。

「これだ」

「おおおっと!!遂に発見しました!今のお気持ちはいかがですか?」

「え・・・えーと、嬉しい・・です」

「こちらからは以上で〜す」

「いいから早くホースを持ってくれ」

「へいへい」

「これでいい?」

まずは先程見つけたパッキンをセットする。

「そしたらあとはヘッドだな」

「あっ待って〜これも中に入れないと」

そういうとプラスチックのパーツを持ってきた。

「さ、あとはこれをここにはめてね」





「翠、聞こえない」

「ふぇ?何が?」

「もっと大きい声で言ってくれ」


「これを、ここにハメてー!!」

「まかせろ、翠っ!!」

「いやああぁん!どうしてこうなるのぉっ!?」





PM11:30

ふぁあああ、と大きい欠伸が出た。

時計を見ると11時30分を指していた。

なんかあっという間の1日というか・・・

「なんかずっと襲われてたような感じが・・・」

そんな思いで布団にくるまっていると、もう1つの塊が滑り込んできた。

「翠・・・」

「ん?どうしたの?」

「なんか今日は1日いろいろしちゃって、ごめんな」

「ううん、そんな事ないよ」

「でもせっかくの休みだったのに」

「それよりもこうして1日ずっと2人を感じられたんだから、嬉しいよ」

「そうか、それじゃあ・・・」

「?」

「今夜も・・・その・・・いいかな?」

「え、それってまさか・・・」

「や、やっぱり昼と夜は別というか、またそれなりにいろんな楽しみが・・・」

ぽか。

ぽかぽかぽか。

「1日に何度も何度も・・・・」


「TMくんのヘンタイ!アホ!もう知らないっ!!」

「み、みどりん・・・(悲)」



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