世の中にいい冗談と悪い冗談があるなら

100パーセント悪い冗談だと思う。


転校先の学院。

隣のクラスに吸血鬼がいた。


だいたいね、人の首から血を吸うなんて今時エレガントじゃないの──

常識でしょ? みたいな表情で、今日も彼女は言うだろう。

知り合ってからというもの、すべてが彼女のペース。

俺が求めていた生活は、もっとこう……

なんてぼやいてみても後の祭り。

平穏無事な学院生活は、すでに消えてしまった。


それでも、なぜか胸が高鳴ってしまうのは。

こんな毎日は、修智館学院以外のどこにもないと

心のどこかで確信できているからかもしれない。




















カーン、コーン、キーン、コーン・・・・・

学院の敷地内に今日の授業の終了を告げるチャイムが鳴った。

各クラスからどっと生徒が飛び出してくる。

「あー、やっと終わったか」

「そんなこと言って授業中ほとんど寝てたくせに」

「あれは睡眠学習だ」

「また都合のいいことを」

もちろん授業の内容など耳には入っていないのだが。

「これからどうする?またいつもの帰宅部か?」

「んーそうだな、今日はバイトもねえし」

「お前はまた生徒会か?」

「ああ、そうだな」

「がんばれよ」

「おう」

俺は孝平を見送ると、カバンを手にとって教室をあとにした。





今日も天気がいい。

空を見上げるとそれこそ天まで突き抜けそうな青空が広がっていた。

夏もいよいよすぐそこまで来ているのかもしれない。

そんなことを考えているうちに白鳳寮が見えてきた。

玄関まで来ると高く積まれたダンボールが目に入った。

いつものムサシノ運送のようだ。

「お荷物は以上になります」

「どうも、ご苦労様」

荷物の受け取りが終わったのか、シスター天池が二言三言挨拶を交わしていた。

白鳳寮に住む生徒宛てに届く荷物はかなりのものだ。

郵便など、小さいものはそれぞれの郵便受けに入れられるが、ダンボール系などの

大きいものはさすがに入らないので、こうして玄関先に置かれる。

帰ってきた生徒がそこで受け取って、というパターンだ。

そしてそれの振り分けは寮長か寮監が分担して行っている。

今日は女子フロアの寮監であるシスター天池の当番のようだ。

「あっ、八幡平くん、ちょうどよかったわ」

華麗にスルーすると決めていたが、思わず目が合ってしまった。

俺の負けだ。

荷物に目をやりながら、シスター天池がこちらの方へ歩いてきた。

何を言いたいのかは大方予想がついているが、もしかしたらうまくやり過ごせるかもしれない。

第2ラウンドだ。

「荷物の振り分け手伝ってもらえないかしら?」

「何で俺が」

「寮に住む者なら当然の仕事でしょ?」

「だから何で俺が」

「これだけの荷物なのよ、力持ちがいると頼もしいわ」

「明日提出のレポートを早急に仕上げないといけないんで」

もちろんそんなものはないが。

そうするとシスター天池はちょっと考えるふりをしつつ、困ったわねえと頬に手をあてた。

俺の勝利は近い。

それじゃあとその場を離れようとしたとき、再びシスターが口を開いた。

「ところで、昨日はコンビニで何を買ってきたのかしら?」

「んっ、昨日は・・・」

と出かけたところでシスターの瞳が光ったような気がした。

・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

「・・・手伝います」

「じゃ早速お願いするわね」





最後の1個を並べ終わるとふう、と息をついた。

白鳳寮は建物が放射状に伸びていて、部屋数も600と多い。

各棟の、1、2階の男子と、3、4階の女子という風に荷物を振り分けて並べていくが、

1部屋1個でも600個ある計算なので、これだけでも重労働だ。

「お疲れ様、八幡平くん」

労をねぎらうようにシスター天池が声をかけてくる。

今日はよほど荷物の量が多かったのか、顔にもうっすらと汗をかいている。

「なんてことないす」

「よかったら、お茶でもどう?」

「いや、遠慮しておきます」

丁寧に断わりを入れつつ、歩き出そうとするとふと足元の荷物に目が止まった。

それは孝平に届けられた荷物だった。

白の、ちょっと小ぶりのダンボールと、雑誌を広げたくらいの薄いダンボールの2つだった。

「せっかくなんで部屋へ持ってきます」

「ええ、お願いね」

俺は荷物を持つと階段のある方向へと歩き出した。





食堂で夕食をすませて、自分の部屋へ戻ってきた。

孝平の部屋は俺の住んでいる部屋と同じ棟、2Aにあり、孝平は一番奥の部屋だ。

その3つ手前、2A-15が俺の部屋だ。

孝平が戻ってきていれば置きに行くのだが、まだ生徒会から開放されていないらしい。

部屋はまだ静まりかえっていた。

洗濯物を洗濯機へ適当に放り込むとベッドに倒れこんだ。

まあここで孝平を待たずとも、今夜もお茶会があるだろうから、その時でいいだろう。

ふと視線がダンボールにいった。

そういえばこの荷物はなんだろう。

あんな理由でこの学院にやってきたのだから、まさか親ではないだろうし、

仮に仕送りだったとしてもこの箱の形はそれとは違う気がする。





ふと、どうしても中を確かめてみたい衝動にかられた。

そんなたいしたもんじゃなさそうだし、またテープで止めておけばいいだろう。

そんな自分勝手な理由で押さえつける様に、俺は荷物に手をやった。

すると中からは。





これは・・・何だ?





こっちはフィギュア。





そしてこっちは・・・シーツ?

それにこれって、あの副会長か?

見た感じもうちの制服っぽいし、顔つきも髪型もものすごく似てる。

というか、フィギュアはともかくこのシーツの絵柄は・・・

孝平は何かいけない趣味に走ってるのかと不安がよぎったが、ここはまああまり

考えないようにしよう。

仲間である孝平のためにはそれが一番だろう。

とりあえずフィギュアを取り出してみた。



















ん〜、こうしていろいろな角度から見ると・・・かわいいなあ。

さすが千堂の会長の妹のだけのことはある。

会長の人気もすごいけど、こっちの副会長も人気だしな。

まったく、孝平もいい彼女を選んだもんだ。

あちこち手に持ち替えて眺めているとスカートの部分がなぜか変に動くことに気がついた。

ん・・?これってもしかして。

スカートの部分を指でつまんで動かしてみるとやはり本体とは別に動いた。

「こいつ・・・動くぞ!」

ちょっと力を入れてみると、するっと抜け落ちた。



















これは・・・なかなか。

思わずごくり、と唾を飲み込んだ。

ここまで作りこんであるって、ちょっとやばいんじゃないか?

このパンティーのしわといい、すじの入り具合といい。

あの突撃副会長のあそこは・・・こうなってるのか!?

ずっと見つめていると、体の芯が熱くなってきて、気分がもやもやとしてきた。

ふと目を横にやると、今度はシーツが目に入った。

こちらはきれいに折りたたまれたシーツが2枚と、CDが梱包されていたようだ。

俺はシーツを袋から取り出して、ばあっ、とその場に広げてみた。















こっちはもっとその想像をはるかに超えるような光景が広がっていた。

上はワイシャツ+ブラ、下はパンティーのみという顔を赤らめた副会長が、そしてもう1枚は

制服姿で半脱ぎ、胸の突起がぎりぎり見えるか見えないかというスタイル。

下半身も丸出しで、ピンク色のパンティー。わずかに入るすじがたまらなくいやらしい。

そしてそこから伸びる太股がなんともいえないくらい眩しい。

いつもお茶会で一緒にいるのに、このプロポーションは気がつかなかった。

改めて見ると、こんなにも魅力的な女性だったとは。







このシャツの間から僅かに見えるブラジャーがとてもセクシーだ。

この胸の谷間に包まれたらどれほど気持ちいいものだろうか。

それともこのシャツを引き剥がして下着姿にされた副会長を、

ブラの上から揉み解してやりたい。サイズもちょうどいいサイズだ。







チラリと見えているピンク色のパンティーと、食い込みもいやらしい。

この薄い布1枚の向こうは夢のエリアだ。

そっとその形を現したすじに沿って触ってあげると「きゃんっ!」と反応するだろう。

感じている・・・声を聞いたらもう理性は無くなってしまうに違いない。

くちゅくちゅっ、と指を押し付けていくと少しずつ愛液の染みが広がっていって、

副会長の一番恥ずかしいあそこの形が丸見えに・・・・・

「つ、司くん・・・・もう、堪らないの・・・お願い」

そう思わないうちに、自然と俺はペニスを取り出してそのシーツに描かれた

副会長にむかって自らをしごき始めた。

「あっ・・・・・・・・え、え、瑛里華っ」

自分の想像力を膨らませていく。







このすらりとした太股に、

俺のこれ以上なくそそり立ったペニスを押し付けて、

副会長の温もりを亀頭で感じながら自らが果てるまでしごき続けたい。

「瑛里華ぁっ、・・・・・くっ、き、気持ちいい・・・・」

ずっと見つめているうちにそろそろ俺の中にも射精感が伝わってきた。

そろそろ限界が近くなってきている。

ここで、もうちょっとシチュエーションを・・・・・

こんなにも艶かしい、そしてこちらを誘うような表情の副会長がいやらしい。

はだけている服を全て取り去って、生まれたままの姿にして、

舐め回すように裸体を堪能して、耐えられなくなった副会長が股間の割れ目を

いやらしい液体でびしょ濡れにするまで視姦し続けて。

そしてその膣内に俺の怒張したものを押し当てて、快楽の底に・・・・・・

コンコン

「司くん、いる?」

「へーじ、お茶会行こ〜」

「今日はいいダージリンティーが入ったよー」

快楽の底に・・・・・・

「司くーん」

「寝てるのかしら?」

「おじゃましまーす」

ううっ、もう、出るぅっ!!

どぴゅうっ!どぴゅぴゅうっ!!どぴゅぅっ!!!

と、そこに見えたのは。

お腹や太股、顔と、俺が放った白濁液で汚された副会長だった。

副会長は顔に着いた精液を拭うと、ちょっとの間ぼーっとしていたが、

すぐにフィギュアで作られたような笑顔に変わった。

「何、してたのかな?」

「い、いや、まて、これは違うんだ」

「何が違うのかな〜?」

「これは、ちょっと見ているうちに・・・あ、そっ、そもそもこの荷物は孝平が」

「うんうん、それで?」

「そ、それで・・・・」

俺の頬を冷たい汗が流れた。

副会長の瞳の色が漆黒の紅色に変化していく。


(画像はイメージです)

「こぉのぉぉぅっ・・・・変態があっ!!」





俺の体は部屋を駆け抜け、窓を突き破り、空高く舞い上がった。

そしてその夜空の向こうに、孝平の部屋へ突入していく副会長が見えた。

もう、孝平の荷物には手を触れまい、と思った。

















・・・・・お楽しみ頂けましたでしょうか?

今回はちょっとアイテムとしては不足っぽいので書こうか、スルーして夏コミグッツまで待つか

どうしようか考えたのですが最近SSも書いてなかったので夏の前に、ということで書いてみました。

で、これまたSSでもゲームでもあまり取り上げられない(当たり前か)へーじこと八幡平司に登場

してもらいました。ゲーム中では性格はあんなですが、結局男ってこんなもんでしょうと(^^;

最後もうちょっとエロくいこうかなとか考えたのですが、間延びするかなあというのと、あんまり

マニアックになって個人的な性癖を披露してもしょうがないのでカットしました(笑)


また何かいいものを手に入れたときは書いてみようかと思ってますのでそれまでまた。
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